【会計】ビジネスにおける手形割引

どうもanjinです!

今日は会計テーマにおいて手形割引について書きたいと思います。業種によっては手形は使ってない会社で働いている方もいるとは思いますが、基本的な部分を取り上げたいと思います。

【手形割引とは】

手形割引の説明をする前に、そもそも「手形」とは何なのか説明します。手形とは、商品やサービスの納入企業が、代金を一定期間の後に支払うことを約束して発行する書面(有価証券)のことを指します。簡単に言うと、「代金はいついつまでに必ずお支払いします」と約束した証書です。但し、手形には支払期日があり、その期日までは「受取人」は手元に現金を入手できません。そこで銀行などの金融機関に手形を「割り引いてもらう」ことで資金化するのが「手形割引」です。

【割引とは】

『割引』というのは、現金化する日から支払期日までの金利相当分を差し引いた金額を受け取るという意味です。簡単に言うと、「期日より前に現金化する分、その期間分の割引料が引かれてしまう」ということです。たとえ金額が減っても、今すぐ現金がほしいという資金繰りの目的等で使われます。より具体的にいうと、手形の所持人が支払期日より前に現金化したいと思った時、額面から支払期日までの相当分の利息(割引料)を割り引いた(差し引いた)金額で金融機関(あるいは手形割引業者)に買い取ってもらうことになります。

【手形割引のメリットとデメリット】

〈手形割引のメリット〉

1.早期の資金化ができる

手形割引の最大のメリットは、手形を現金化することで早期に資金を調達でき、資金繰りが改善することです。売掛金が多くなると、損益は黒字であっても資金繰りが悪化して、最悪の場合は黒字倒産してしまう可能性もあります。手形割引は、そのリスクを減少させることができます。

2.融資と比べて、審査に通りやすい

銀行からの融資や民間のビジネスローンと比較して、審査に通りやすいことも手形割引のメリットです。手形割引の支払いは、基本的に手形の振出人が行いますが、手形の振出人は多くが大企業なので、信用力が高いです。手形が不渡りになった場合は、割引の申込人が買い戻しをしなければならないが、買い戻しのリスクは低いと見なされます。これが、割引が審査に通りやすい理由です。

3.融資と比べて、割引手数料が安い

銀行などの金融機関であれば、5%以下の手数料で融資を受けられることが多い。手形割引は利息制限法が適用されるため、手形割引業者であっても上限は15%だ。貸金業法の適用を受けない売掛債権譲渡(ファクタリング)の手数料が20%を超えるものもあることを考えれば、融資と比較すれば手形割引業者であっても割引手数料は安いと言えるだろう。

〈手形割引のデメリット〉

1.買戻義務が発生することがある

割引手形の最大のデメリットは、手形が不渡りになった場合に買い戻しの義務が発生することです。額面が大きい手形が不渡りになって買い戻しが必要になると、資金繰りに窮する可能性もあります。繰り返しになりますが、手形の割引は手形を担保として融資を受けることになります。期日に無事支払いが行われるまでは、返済買い戻しのリスクがあることを認識してする必要があります。

2.割引手数料がかかる

割引手数料がかかることも、割引手形のデメリットと言えます。支払期日まで待てば満額を受け取れるところを、割引をすることで手数料を取られてしまいます。しかし、割引手数料は融資の利息と比べれば安くなります。

本日のテーマは以上になります。ご覧頂き、ありがとうごさいました!

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