【歴史】ビジネス教養 鎖国(江戸時代)

どうもanjinです!

今日は歴史テーマとして、鎖国体制を取り上げたいと思います。宜しくお願いします!

【鎖国とは】

鎖国とは、スペイン・ポルトガル人の来航や日本人の東南アジアへの出入国を禁止して貿易の管理・統制・制限を目的として行った江戸時代の対外政策です。ただ、この鎖国とは完全な国際的な孤立状態を意味するのではなく、特定の国との貿易は継続して続けていました。

・長崎ではオランダと清

・薩摩藩を通じて琉球王国

・対馬藩を通じて朝鮮

・松前藩を通じてアイヌ

上記の4ヶ所は四つの口と言われ、日本において貿易が認められていました。

【鎖国の目的】

鎖国の目的は主に2つあります。

①キリスト教の布教を抑制

②ポルトガル、スペインの排除

①キリスト教の布教を抑制

当初、幕府はキリスト教を黙認していましたが、キリスト教の布教を通じたスペインの領土的野心、キリスト教を通じた武士同士の結びつきなどが幕府に不信感を与え、幕府は1612年に禁教令を出します。その後、キリスト教の信仰による団結が大きな要因となった島原天草一揆が起こると幕府はキリスト教の根絶やしを目指します。基本的に、幕府の思想とキリスト教思想は相性がよくありません。幕府は武士階級による支配を円滑に行うために身分制度を正当化していました。一方でキリスト教は「人は神の前ではみな平等」という考えを持ち、身分制度とは真っ向から対立するものでした。キリスト教は人々が幕府に反乱を起こす一つのきっかけになりえたのです。

②ポルトガル、スペインの排除

ポルトガルは 1557年以降に、マカオを拠点として中国、日本、ポルトガルの商品を扱う貿易を行ないました。また、当時日本はスペインとも国交がありましたが、スペインはフィリピンやメキシコとの貿易のほうが関心が高かったようです。ポルトガルとスペインに対する幕府の意思は、両国を排除することのみです。この2国の領土拡大に対する野心を嫌い、徹底的な排除を行なったのです。また、どちらの国もカトリック教を布教しながら領土を拡大していたことは、キリスト教布教を抑制するという思想とも強く結びついています。

【鎖国のメリットとデメリット】

鎖国のメリットとは、やはり「外国の影響を受けづらい」ということにあると思います。鎖国が行われて海外との関係が一部を除き全てシャットアウトしたからこそ、江戸時代はとても平和な時代だったのではないかと考えています。後、鎖国をすることによって国内の資源の流失を防ぐことができて日本独自の文化もこの頃一気に発展しました。

それでは、デメリットはなんなのかというと「近代化が遅れること」です。確かに、江戸幕府は中期ぐらいになるとオランダの本を輸入するようになり、ヨーロッパの技術や文化にある程度触れ合えることができました。しかし、江戸時代の半ばに産業革命が起こっていたこともあり、オランダの本ではどうしても近代化についていけないということがありました。

【まとめ】

「鎖国」という言葉は、蘭学者志筑忠雄によって名付けられた明治時代以降の造語です。現在では、「鎖国」自体をそれほどネガティブには捉えず、わりと妥当な政策だったと捉える傾向にあるようです。現在興味を持たれているのは、明治維新で近代化したことを「開国」と呼んでポジティブに受け止めようとし、それ以前を「鎖国」という言葉でネガティブに表現しようとした日本人の心理状態にあるみたいです。

以上が今日のテーマになります。ご覧頂き、ありがとうこざいました!

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